T1 park 記者
自然体で微増、つまり急成長を望んでいないということですね。 米澤社長 そうそう、だけど微増を続けるためには挑戦が必要です。小商圏で固定客を作り、新規顧客の開拓をいつも心掛けています。ここで言う固定客とは、メガネを買いに来てくれるお客様だけを意味するのではなく、年に5回以上店舗に遊びに来てくれるお客様のことを意味します。お茶を飲みにでも、メガネの掃除でも、スタッフの顔を見にでも、立ち寄って頂くことが大切だと思っています。そしてこちらからも色々な情報をお伝えするようにお客様に呼びかけることで、双方向の交流を持つようにしています。常に顔と名前が一致するお客様を増やしていくように努めています。こうした考えは、私が働き始めた頃からずっと考えてきたことなんですよ。 |
もう一つ鎮西で本当に良かったなと思ったことは、仏教の学校でしたから、毎朝合掌し、誓いの言葉を唱える時間がありました。「みほとけの めぐみにより、今日の一日(ひとひ)を人としての過ちなく 互いに睦(むつ)み 互いに譲り 己(おの)が業(わざ)を励みて、世の文化(ひらけ)につとめ 社会(よ)に光明(ひかり)を捧げむ、御仏の加祐(みまもり)を給(たま)え」です。これだけはどんな悪ごろで勉強しない生徒でも覚えてしまうんですよ。脳みその柔らかい高校3年間の若い時に浸み込んだことは今でも忘れません。習慣化することによってその人の人柄になります。人柄が運命を作ります。私も卒業してから、特にこれは凄いことだと感じました。
私が昭和49年2月1日に独立開業した時も、鎮西高校の恩師、上田貞雄先生が第1号のお客さんでした。それは、ありがたかったですね。 |
平成14年からは
T1 park 記者
若者への応援メッセージを。 米澤社長 「夢は必ず実現する」です。若いということは将来があるということです。夢がどんどん広がるからですね。しかし、若い人は今があまりにも恵まれているから、将来のことを心配する人が少ないと思います。これは言い続けたいですね。最近は、幸せや夢を物やお金で満たそうとする人も多くいますが、そうではありません。やはり、夢は精神的な面をベースにしておかないといけないと思います。物やお金をベースにしていては、いつか行き詰まってしまうと思っています。 T1 park 記者 ありがとうございました。 ←くまもと経済 2014年11月号にも 米澤社長の記事が掲載されています。 |