【プロフィール】
1971(昭和46)年4月5日生まれ、44歳。天草市出身。 東海大学付属第二(現・東海大学付属熊本星翔)高校-日本体育大学体育学部卒。 中学校からソフトテニスを始め、高校時代にインターハイ出場。大学卒業後は熊本に戻り公立高校に勤務し、ソフトテニス部の監督として熊本県高校総体男女ベスト4(天草高校)、県総体男子ベスト4(牛深高校)、県総体男子優勝・インターハイ出場(天草工業高校)などの戦績を残す。尚絅学園では2010年から教鞭をとり、ソフトテニス部監督として生徒の指導に当たる(1年目は尚絅中学ソフトテニス部監督、3年目より中学・高校監督)。尚絅中学では、2010年から2013年まで九州中体連団体4連覇、2012年全国中学校体育大会3位、2013年個人優勝。尚絅高校では、監督就任1年目にして熊本県高校総体優勝(同校初)、昨年は全国総体3位の実績を残している。体育教師。 若者へのメッセージ 「挨拶は目を見て心を込めて」 |
T1park記者
昨年は全国総体3位と日本一まであと一歩でした。チームの近況から教えて下さい。 谷脇 中学生4人、高校生17人で新チームがスタートしました。日頃は16時半から19時半くらいまでの練習です。私が大事にしているのは「走る」ことと「諦めない」こと。ソフトテニスはボールが2バウンドしたら負け、逆に言えばひろい続ければ負けない訳です。とにかく走り、諦めない強い気持ちをもってボールをつなぐことを中学校から徹底した分勝てるようになってきた印象です。全国大会でも他校の監督から「よく拾うチームだ」との言葉をよくいただきました。目標はやはり日本一、全国大会では一試合目がとても重要なのでまずは初戦突破を目指し頑張っているところです。 |
T1park記者
指導するうえで、心がけてることは。 谷脇 私の方針として3つのことを挙げています。「技術」「気持ち」「声」です。この3つの中で気持ちと声というのは「挨拶」にもつながってきます。テニスはもちろんですが、将来的にこの3つのうち2つ(気持ちと声)があれば必ずやっていけるという話をします。これは自分自身を振り返ってみてもそうなんです。自分は体育で厳しく育ってきたのだから他の先生たちに負けてたまるかという気持ちを持っていますし、他のところへ言っても「こんにちは」と大きい声が出るのでそういう部分で人づくりというかつながりができたような気がしています。無名な私を色んな人が頼ってきてくれますしありがたいことです。 |
T1park記者
家庭の理解・サポートも重要ですね。先生が指導する上で大事にしていることは。 谷脇 一番は挨拶です。生徒が挨拶を適当にしていたら練習をせず挨拶をみっちりやります。練習時間は限られていますので本当であればトレーニングに使いたいところですが、私はそういう部分がしっかりできていないと一切練習させません。挨拶は本当に大事なんです。彼女たちはこれから社会人になります。就職試験でもそうですし社会では挨拶ができないとはじまりません。挨拶をしっかりできる子に育てないと、テニスばかりできる子より挨拶をしっかりできる子に育てたいですね。挨拶は相手の目を見て心をこめて、すべてにおいて目配りと心配りです。 |