志願者や保護者の方々から見れば、確かに大学選びでは初期投資に見合うだけの収穫があるという点が大切です。言い換えれば、就職や国家資格取得などにおける有利性が求められています。大学の目標の見える化が進んでいます。一方で個人的には、もっと一般教養修得や広い人格形成こそが本来あるべき大学4年間の修行だと思っています。手に職をつけることに特化した専門学校以上に教養を身に付けてもらいたいですよね。もちろん学生さんに集まってもらうことが大切ですので、社会のニードを読み取りながら応えることを目指しています。毎年毎年が格闘だと思っています。
T1 park 記者
大学の特徴と強みは。 清重学長 本学では学生のボランティアが非常に活発で、建学の精神「感恩奉仕」が浸透しています。私自身もいつも生徒に向けて話しかけ、行動を共にするように心掛けています。人格形成において学長自らが学生と直接対話出来る比率は他に比べて高いと思いますよ。良い所だけが伝わればいいんですけどね(笑)。今どこで何が起こっているのかを知りうることが出来、一緒に喜び、頑張ろうねと語ることが出来る。小規模の大学だからできる強みだと思います。軽快なフットワークを生かした早い対応を心掛けています。 |
T1 park 記者
人格形成において大切だと考えていることは。 清重学長 「Enjoy人間学!」の「Enjoy」ですが、実はこれ、好きな言葉なんですよ。何でもやるからには楽しくやらないとね。Enjoyという言葉はJoy(喜び)の中にEn(入っていく)ことだと思います。一人一人の持つ力は大きくありません。皆で一緒に楽しく取り組むことが重要なんです。孤独な闘いではありませんよ。多くの人を巻き込み、一緒にやることが大切。「団体戦に持ち込んで勝利する」が私のキャッチフレーズです。
勉強も結局は一人の努力なんですがね、皆で集まって励まし合いながら勉強することが良いんだなあ。各々が孤独な闘いをやっていたら仲間ではなくて、お互いがライバルになってしまいます。本校では、資格試験の前に先生を囲んで泊まり込みで一緒に勉強することもあります。そうするとライバルではなくて、パートナーになるんですよ。
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T1 park記者
若者への応援メッセージを。 清重学長 「人生はチャンス」だと思うことです。若い時代には誰もが人生について悩みます。深い問いですが、「人生とは何か」という問いに対して「これだ!」という答えはありません。だから、若者には「人生とは何かをするためのチャンス」だと考えてもらいたい。今は、自分の進む道を自由に選択できる時代になりました。是非、自由を謳歌し、選んだ道を全うして欲しいですね。チャンスは神様から頂いたものだと思い、生かして下さい。与えられたチャンスはドキドキしながら前向きにEnjoyすることです。当然ながら自由には責任が伴います。目標を明確に持ち、本気で挑まなくては駄目です。 |
そして、チャンスを単に待っているだけではいけません。チャンスを作ることが大切です。時にはピンチにも直面しますが、向かい方次第でそのピンチをチャンスに変えることもできます。ピンチの時には助けてくれる恩師や仲間など多くの賛同者が加わります。団体戦でチャンスを勝ち取ることを志して下さい。
私も学長に就任して以来、本学をどう改革し、どう建て直すか悩んできました。ある時、そこに創立80周年というチャンスが訪れましてね。私はこのチャンスを生かし、本学を元気にしたいと思いました。そこに掲げた目標が募金活動や本館リニューアル事業でした。多くの賛同者に加わって頂いたお陰で、チャンスを成功に導くことが出来ました。
T1 park 記者 ありがとうございました。 Writer M. Ujino |