信頼をモットーに一層熊本に根を張る企業へ
―コスギ不動産の近況を教えてください。 小杉 昭和57年の創業以来、「信用信頼」をモットーとしてやがて40年になろうとしています。わずか3名からスタートした会社ですが、多くの皆様にご支援ご愛顧を賜り、2017年5月期には売上約25億円。さらにグループ会社を含めると社員数も348名にまで増えました。管理戸数も熊本市を中心に民間約16,000戸、公営住宅約14,000戸の合計約30,000戸もの管理をさせていただいております。また事業多角化として、06年6月にコスギリゾート阿蘇ハイランド「阿蘇乙姫の湯 湯ら癒ら」のオープン、16年11月にはチョコレート専門店「アソフォレ」も開業させていただきました。 |
「コスギ不動産」は熊本で生まれ熊本で育った会社であるため、より一層熊本に根を張っていきたいと思い県外への店舗展開は控えている現状です。これからも、熊本の未来と活性化に向けて貢献できればと思っています。しかし一方で海外への事業展開は社内でも検討している段階です。先にも述べたように少子高齢化で人口が減少していく中、熊本内でパイを取り合うのではなく海外に目を向けていこうと考えています。若い社員に対しても、海外で働くという大きな夢を持ってもらいたいし、それを与えられるような会社にしていきたいです。
―学生時代の、今に活きる「学び」を教えてください。
小杉 つながりの大切さを学び、行動できていたように思います。先ほども話したように、人を大切にし、信用信頼を構築することが何より大切。「目先の利益より信用信頼を重んじること。お金はその後から付いてくる」、と兄からも何度も教えられました。それこそ開業時は金持ちになりたいと思っていた部分もありますが、先の言葉を信条にここまでやってきて、利他の精神というものもわかってきたように思います。
また、若い時にできた友人というのも本当に大切だと感じています。同級生にも商売人として頑張っている者も多いですが、そういった仲間たちと切磋琢磨できたからこそ、成長できたし時には励まされたりもしました。母校・九州学院の教えである「敬天愛人」いうのがまさにそれなのでは、と今思えるようになりましたね。
―座右の銘は。
小杉 先ほども述べたように、一期一会です。しかし、特定の座右の銘を意識するのではなく、その時々で大切にしたいことを大切にしていければなと思っています。
小さな目標設定と過去を振り返る習慣を持つ
―若者へのメッセージをお願いします。 小杉 とにかく目標を持つことが大切だと思います。その目標は小さなことでも構いません。30歳までに家を買う・結婚するといった未来の具体的な目標が、人生の道しるべとなります。誰しも最初は漠然とした目標となってしまいがちだからこそ、しっかりとした目標を持つ意識を養ってください。そうすると自然に、一歩一歩階段を歩んでいけるのではないかなと思います。 また、その階段に「踊り場」、つまり一度過去を振り返る時間を設けることも重要です。私は過去の手帳をすべて取っているのですが、5年に一回その手帳をすべて読み返すために「山籠もり」と称して一人で旅館に籠るようにしています。 |