T1park記者
熊本県高校総体3冠達成おめでとうございます。 西村 ありがとうございます。おかげさまで今年5年ぶりに県高校総体で団体優勝することができました。シングルス、ダブルスも優勝し3冠となりました。 現在、部員数は3年生6名、2年生7名、1年生5名の計18名。「熊本県優勝」「九州大会ベスト8」「全国大会で1回でも多く勝つ」を目標に頑張っています。 T1park記者 開新高校卓球部の強さの秘訣を教えて下さい。 西村 卓球団体戦は3点先取制ですから、極端な話、飛び抜けた選手が2人いたらこの2人でシングルで2点をとり、さらにダブルスで勝てば試合が決まるもの。 しかし、私は部員が18人いたら18人全員が強くならないと気が済まない性格なんです。今回の総体前も新入生のまだ実力がついていない子につきっきりで指導したりと、とにかくチーム全体の底上げを大事にしています。そのような方針でやっていますので大会ベスト16に残るメンバーはいつもうちの生徒が一番多いんですよ。 |
私は試合に負けて生徒を怒ったことは一度もありません。彼らは一生懸命やっているから。しかし授業中に居眠りをしたり、練習中に自分の目標に対して意識が低い時はしこたま怒ります。県大会優勝を目標としているのにそれでいいのかと。まぁ、実際は県大会で負けても怒りませんけどね。大事なのは目標に向けて相応の努力をすること。
私は勉強ノートも全員分集めて全て目を通します。どれだけ勉強したのか内容もチェックし、テスト結果も全て確認します。きちんと就職につなげることが重要だからです。今は卓球だけできてもダメですし、入ってからも馬鹿にされます。卓球しか知らない卓球馬鹿にはなるな、勉強もできて卓球もできるスーパーマンを目指せと言っています。 |
T1park記者
生徒のやる気を引き出すコツを教えて下さい。 西村 「人から見られる」というのは彼らのモチベーションをすごくアップさせるのではないでしょうか。努力を学校や周りの人から認められること。生徒に卓球だけでなく普段の生活をきちんとしなさいと言うのはそういうところで認められていると周りから肯定的な目で見てもらえるようになり、応援もしてもらえるようになるから。生徒自身もそれに応えたいとさらに頑張ることで良い循環が生まれます。試合でも見られているからこそプライドを持って、自信を持ってきちんとした行動をする。会場には中学生なども見に来ているから彼らの見本になるような行動をとらないといけないよと言っています。 |
それから準備の大切さは常に言っています。極端に言えば、試合は始まった時点で終わっている。生徒には自分が決めたことに対してすべてにおいて気を抜かず、ストイックに取り組んでもらいたいですね。