※秋篠宮妃総裁・恩賜財団母子愛育会奉賛。吟剣詩舞の研鑽の成果を披露する場として開催される。2020年会場は熊本城ホールの予定。
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意味が伝わるよう
考えながら詠むのが魅力 T1park記者 近況を教えてください。 田尻 今年の4月『全国吟詠コンクール熊本県大会』に出場、青年の部で優勝しました。そして7月の九州大会では準優勝となり、全国大会出場の切符を獲得。次は今まで以上に厳しい戦いになると思いますが、これまでの反省点を改善して臨もうと練習中です。 ちなみに来年の話ですが、毎年こどもの日に行われる『全国名流吟剣詩舞(吟詠、剣舞・詩舞)道大会(※)』が熊本で開催されます。僕も出演予定ですので、こちらも頑張りたいと思っています。 T1park記者 吟詠(漢詩に節をつけて詠うもの。詩吟)を始めたきっかけは? 田尻 祖父が『吟道・清吟流』という流派の家元で、家族全員が吟詠をやる「吟詠一家」に育ったため、2歳頃から始めました。大学生の今もその流れで、学内の部活やサークルとは別に活動しています。 ただ昔は正直、吟詠優先で友達と遊べなかったり、高校時代のサッカー部の活動が疎かになったりで、そんな環境に不満を持ったこともありました。 |
T1park記者
それでも吟詠を続けた理由は? 田尻 子供の頃はただ、お腹から大声を出すのが気持ち良いと思っていました。でも今は、どのように吟じれば詩の意味を聞く人に深く伝えられるか、考えながら詠むことに凄く魅力を感じています。 また、僕は『吟詠・剣詩舞スーパーチーム』という、若者中心にこの伝統芸道を世にアピールする、言わば「宣伝隊」に高1から所属しています。このことはプレッシャーでもありますが、同時にやりがいや使命感を与えてもくれます。誰もが吟剣詩舞を知っている、そんな世の中を目指して頑張っている面もあるんです。
T1park記者
現在、特に力を入れていることは? 田尻 数年前から変声期のために、思うように声が出せなくなりました。高く詠むべき時に喉に無理をさせ、思わず裏返ることがあるので気をつけています。 また9月に控える全国大会では、ステージ上でのマナーや立ち振る舞いなども審査基準となります。ですからそういったところも含め、あらためて力を入れたいと思っています。 |
「礼節」を自然と
学ぶことができる
T1park記者
吟詠を通して学んだことはありますか?
田尻
日常生活でも大切な「礼節」を、子供の頃から自然と学ぶことができました。また漢文など、学校の授業でも意外と役立ちますよ。
T1park記者
今後の夢を教えてください。
田尻
卒業後は就職を希望していますが、同時に自分の吟詠教室を持ちたいと思っています。
今、特に若い人は吟詠をやらない、知らないという方がほとんどですよね。だからこそ、そういった若い方にも響くように詠いたいと思っています。そして自分の活動を通し吟詠に興味を持ち、日本の伝統芸道を一緒につないでいく仲間たちを増やしていきたいですね。
学ぶことができる
T1park記者
吟詠を通して学んだことはありますか?
田尻
日常生活でも大切な「礼節」を、子供の頃から自然と学ぶことができました。また漢文など、学校の授業でも意外と役立ちますよ。
T1park記者
今後の夢を教えてください。
田尻
卒業後は就職を希望していますが、同時に自分の吟詠教室を持ちたいと思っています。
今、特に若い人は吟詠をやらない、知らないという方がほとんどですよね。だからこそ、そういった若い方にも響くように詠いたいと思っています。そして自分の活動を通し吟詠に興味を持ち、日本の伝統芸道を一緒につないでいく仲間たちを増やしていきたいですね。
Writer T.Iwanaga