↑自宅の居間に飾ってあるプロ試験に合格した日付等を記載した記念のボード。
↑宮崎県木崎浜海岸での練習風景。熊本の海に比べ、波に恵まれた宮崎の海に行くことが多いとのこと。
↑自宅前に設置されているお父さんお手製のスケートボードランプ。海に行けない日でも波に乗る感覚を忘れないよう、スケボーでシミュレーションをしている。
↑反射的な運動を繰り返すことで、強くしなやかな身体を作る初動負荷トレーニング。トップアスリートの多くが実践しているトレーニング法とのこと。
↑夢を支えてくれた両親と一緒に。
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【プロフィール】 2003(平成15)年11月25日、熊本県益城町出身。18歳。 湧心館高校通信制在籍。
【実績】
3歳からサーフィンを始める。 2021年9月7日、日本プロサーフィン連盟(JPSA)のプロ試験に合格。 2022年1月、日本サーフィン連盟の強化指定選手に選抜される。 「父に憧れ始めたサーフィン 自然の一瞬一瞬を楽しめる」 ――近況を教えてください。 本田 昨年9月7日に日本プロサーフィン連盟(JPSA)の試験に合格し、11月にプロサーファー登録を行いました。今はオフシーズンなのでゆっくりしていますが、春からの新しいシーズンより、本格的に大会へ参加していく予定です。 ――サーフィンを始めたきっかけは? 本田 サーフィンをしていた父の影響が大きいです。波に乗る姿がただただカッコ良くて、そんな父に憧れ3歳くらいから始めました。 そして小学3年頃、プロ試験を意識するようになりました。プロサーファーという存在を知り、自分も有名になりたいと思ったんです。両親も「高校3年までは全面的にサポートする」と後押ししてくれたことから、プロを視野に入れた本格的な活動を始めるようになりました。 ――本田さんにとってのサーフィンの魅力は? 本田 海という自然相手の競技なので、同じ日でも刻一刻とコンディションが変わり、同じ天気・風・波になることは二度とありません。そんな自然と共に、その一瞬一瞬を楽しめるところがサーフィンの面白さであり魅力だと思います。 ――今、特に力を入れていることは? 本田 今年に入って日本サーフィン連盟の強化指定選手に選んで頂けたこともあり、筋力面などをより強化することに力を入れています。そしてプロとしての結果を残していけるよう、さらに頑張っていきたいです。 状況や環境が悪くても 努力次第で結果を残せる ――サーフィンを通して学んだことは? 本田 「努力は必ず報われる」ということです。波の穏やかな内海しかない熊本でプロを目指すと決めた時、否定的だったり冷ややかな反応をする人もいたりして、悔しい思いをたくさんしました。またコロナの影響で大会が軒並み中止になり、活動に制限がかかったことで心が折れることもありました。 ですが少ないチャンスを確実にモノにするため、時間に制限のある全日制高校から通信制高校に転入したり、海に行けない時は筋トレで体力面を強化したりと、自分に出来ることを一つずつ積み重ね夢を掴むことが出来ました。どんなに状況や環境が悪くても、努力次第で結果を残せるということを証明でき嬉しく感じています。 ――今後の夢を教えてください。 本田 プロの大会で優勝したいという目標はありますが、プロサーファーとしてだけで生活していけるような甘い世界ではないのもよく分かっています。 それもあって今後は自分が活躍して注目を浴びたいという以上に、サーフィンと多くの人を繋ぐ架け橋のような存在になりたいです。サーフィンに馴染みがない熊本でプロになれたのは、自分の力だけでなく多くの方の支えがあったから。その恩を今度はお返しする番だと思っています。 |
Writer M.Saito