 | 【プロフィール】 1996年11月7日生まれ。18歳。 熊本市出身。下益城城南中学校～東海大学付属熊本星翔高等学校 高校通算成績： ８戦５勝３敗。 2014年12月開催の第12回全日本女子ボクシング選手権ライトフライ級準優勝。 夢は 「オリンピック出場！」 |
 | T1park記者 全日本女子ボクシング選手権準優勝おめでとうございます。大会を振り返っての感想を教えてください。 小村 前回大会の３位から今回２位に上がったのは嬉しかったけど、１位になるとしか思ってなかったのですごく悔しかったです。決勝戦の前からずっと、コーチから「敵は関係ない、自分との戦い」と言われてたが、そんなことないだろう、と思っていました。高校最後の大会だし、本田先生（監督）にも金メダルあげたかったし、全日本合宿にも選ばれてたので自信はありました。 でも、いざ本番ではプレッシャーで体が全然動かせずに力を出し切れず、全日本のタイトルを取れずに負けたので本当にショックでした。試合はいつも緊張して自分の動きが全然できないんです。プレッシャーに弱くて、納得のいく試合をしたことがないので、早く納得のいける試合をしたいです。 T1park記者 もう立ち直れましたか。 小村 立ち直るというか開き直りました。（笑） |
 | T1park記者 高校卒業後はどうされる予定ですか。 小村 自衛隊体育学校に入って、ボクシングを続けます。今後の課題はメンタル面の強化。体育学校では色々な面で鍛えてもらえるだろうから、そこを選んで良かったと思います。 本当は高校でボクシングを辞めようと思っていたんですが、全日本3位だった年が終わった頃、どうしようかな？専門学校に行こうかな？と考えていた時、先生が体育学校を考えてみないかと薦めてくれて、コーチとも話して、いろいろ相談して励ましてもらい、頑張ってみようかなと思いました。 |
 | T1park記者 ボクシングが相当好きなんですね。 小村 そうですね。こんなに長く一つの物に夢中になったのは初めてです。小学生の時はバスケットボールをしていましたが、5年生の時ケガをして飽きてやめてしまったし、中学では陸上を始めたけど、スランプで面白くなくなっていきました。ちょうどその頃、ボクシングに出会って、やってみて「なにこれ！めちゃくちゃ面白い！」と思いました。すぐ母にボクシングを高校でさせてほしいと頼み込んで東海大学付属熊本星翔高校に入学させてもらいました。 |
 | T1park記者 ボクシングの魅力は。 小村 楽しくしようと思えば、自分でどんどん楽しくできるし、成長できるところです。試合の雰囲気が私のテンションに合ってます。みんなでワァワァ声出して戦うのが面白いですね。 |
 | T1park記者 みんなでワイワイすることが好きなんですね。 小村 そうですね。それに、練習することで少しずつ自分のボクシングに変化していく事がわかって楽しいです。何よりも楽しくやれるのが嬉しい。初めてできたことをみんなで共感して「やったね！それもう一回やって！」みたいに盛り上がって、みんなが喜んでくれるのが嬉しいです。 |
 | T1park記者 女子でボクシングをすることに抵抗はありましたか？ 小村 全然なかったです。家は兄弟みんなしたいことをするという雰囲気なので、そこまで反対もなかった。まさか、ここまでできるようになるとは思ってもなかったですけど。 |
 | T1park記者 練習で大事にしていることや、特別な練習は。 小村 基本的な動作を意識して練習しています。先生に教えてもらう事を中心に置いて、自分で調整する感じです。あとは、練習を楽しむように心がけています。たまにふざけてしまう事もありますが、そういうことも先生は受け入れてくれてます。意外と自分たちを見てくれていて、信用してくれてます。 特別な練習はしてないですが、今頑張っていることは、鉄アレイを持ってシャドーボクシングです。重心を掴む練習と、しっかり肩を入れて打てるようにするための練習です。全日本合宿でも一人でそのメニューを取り入れてました。大分浮いてましたけど（笑） |
 | T1park記者 試合で勝つために必要なことは。 小村 私の場合メンタル力が課題ですが、基本はとにかく練習することだと思います。練習ばっかりの高校生活でしたね。もっと遊びに行きたかったし、周りの友達を見て、こっちは毎日練習だよ！ってなります（笑）でも、練習しなかったら発見もないし、成長しないし、強くもなれないと思います。 T1park記者 練習を怠けず続けられる秘訣は何ですか。 小村 練習を自分で勝手に楽しくやってるから続けられると思います。 真面目にコツコツやるタイプではないので、みんなで騒ぎながらやるのが好きだし、勝手に面白くするのが好きなんです。いつも笑ってますね。（笑） どんなにきつくても、声出して笑うようにはしてます。きつい顔したらきついし。みんなにヤジ飛ばして楽しくすればすぐ終わるかなぁと。 |
 | T1park記者 ボクシング（部活）を通して得られたものは。 小村 強さです。人として強くなれたと思います。以前はイラっとしたらすぐ周りとケンカしてたけど、我慢できるようになりました。今は打ち方を知ってるので、絶対自分より弱い人は打たないようにしてます。そういう意味の強さが身に付いたと思います。 あとは仲間です。部活の先輩、同級生、後輩もだし、ボクシングを初めて全国の友達も増えたし、つながりが増えました。いろんな人たちと関わってわかったのは、強い人はみんな優しいということです。私もそんな風になりたいと思います。 |
 | T1park記者 最後にもう一度将来の夢について教えてください。 小村 オリンピック出場です！これから10年間が自分がボクシングを続けるリミットと考えていますので、リオ五輪、東京五輪目指して頑張ります！ T1park記者 ありがとうございました。 Writer R.Teraoka |
 | 東海大学付属熊本星翔高校ボクシング部の取材も行っております。  |
