部活動においても、10度の全国制覇を遂げたバドミントン部を始め、ソフトテニス部や陸上競技部、昨年26年ぶりの県総体優勝を果たした柔道部(女子)などは、強豪と言える実績を誇ります。文化系も昨年、バトントワリング部、書道部が全国総文祭に出場。コーラス部も全国大会に出場しました。
これも生徒たち、教員たちの頑張りのおかげですね。一昨年の地震では本校も少なからぬ被害を受けましたが、それら施設も復旧し、耐震工事も完了したところです。みんながより一層頑張れる、快適な環境を整えられたことと思います。
ただ、そもそも夢や適性が見えていない生徒も多いですよね。そのため、たとえば「普通科・総合探求コース」ではフィールドワーク中心の体験型学習を実践。机上では学べない経験を通し、世の中と同時に自分自身についても探求してもらい、その可能性を見つけ、伸ばしていくことが目的です。そんな教育も今後、さらに力を入れていきたいと思っています。
残念ながら、すぐに辞めてしまう者も中にはいます。しかし彼らにはなるべく、「辞めたいと思ったらその前に一度、本校を訪ねること」を勧めています。話すうちに思い留まるかもしれませんし、辞めるにしてもその理由や原因を、私たちも把握しておく必要がありますから。このように卒業したらそれで終わりではなく、フォローやフィードバックを続け、目標に適う人材の、より一層の育成につなげていきたいと思っています。
―座右の銘は。
池田
最初の就職先の面接でも言ったことですが、「信用・信頼」、これは非常に大切にしています。校長として働く今も痛感しますね、信用・信頼されなければ、教員たちも動いてくれませんから。
そもそもこれが大切と思うようになった理由は…。実家が商売をやっておりまして、もともとはそちらを継ぐ予定だったんですが、その前に倒産していまいました。しかし父は従業員たちにとても信頼されていたようで、おかげでみんなから本当に可愛がってもらい、育ててもらったという実感があります。そんな父の背中を見て、知らずのうちにそう思うようになった気がします。